廣末保

日本の文学や芸術が情緒の再評価というかたちでしかふりかえられないといった傾向があるのには驚かされる。 ** 近代のなかで「日本的」とみなされてきたものを、そのまま日本的なものとしてうけとり、そのうえでとやかく論ずることのむなしさを痛感する。